March 19, 2010

EクラスBlueTECに試乗

100319-E-012月下旬に発表されたEクラスステーションワゴン。その試乗会が大磯で開かれました。

待望の「BlueTEC」にも試乗しましたよ。
輸入車初、そしてAT初のクリーンディーゼルとなったメルセデス・ベンツのE350 BlueTEC。しかも、エコカー免税(100%免税です)とエコカー購入補助金(25万円or10万円)が受けられるのがいいですね。

少し前に、「どうして一番じゃないといけないんですか?」とおっしゃった方がいましたが、こういう“初”は偉いと思いますよ。二番じゃ尊敬されませんから。

それはさておき、新Eクラスが日本の厳しいポスト新長期規制をクリアするために採用したのが、AdBlue(=尿素水溶液)を使ったSCR触媒システム。エンジンの燃焼効率を上げることで、PM(粒子状物質)を減らし、燃費も向上。しかし、そうなるとNOxが増加してしまいます。

そこで、SCR触媒によって排ガスを後処理して、NOxを低減したのが、メルセデスのBlueTECです。

100319-E-02AdBlueタンクはラゲッジスペースの床下に収められます。タンク容量は24.5リッター。AdBlueは1000km走行あたり約1リッター消費しますので、2万km以上はもつ計算です。
100319-E-03スペアタイヤが収納できないので、E350 BlueTECではランフラットタイヤが標準になります。
いろいろある試乗車から、やはり最初に選んだのがE350 BlueTEC。エンジンをスタートさせると、ディーゼル特有のガラゴロ音……はなく、カラコロという感じで、とくに耳障りではありません。

走り出すと、旧型のE320CDIよりも低回転からトルクが出ていて、さらにスムーズになった印象。そして、アクセルを踏み込むと、ガソリンV8並みの太いトルクでクルマを前に押し出してくれます。排気量は3リッターですが、トルクは5リッタークラスというところです。

それだけトルクがあると、加速に有利なだけでなく、ギア比を高めに設定できるので、当然高速巡航時はガソリン車よりも静かですし、低燃費にも寄与するはず。実際、100km/hの回転数はたった1500rpm! 高速を利用する機会が多い人にはおすすめ。

気になるところは、ランフラットタイヤのせいで乗り心地が多少硬いのと、AdBlueシステムが約200kgあり、他のモデルにくらべて重たい感じがあること。この日はガソリンのE350 4MATICにも試乗しましたが、4WDにもかかわらず、こちらのほうが軽快でした。

それでも、E350 BlueTECは魅力的。E350 BlueTECはセダンとステーションワゴンの両方に設定されてますが、ワゴン派の私としては、断然ステーションワゴンだなぁ。後席、荷室の両方から簡単に後席が倒せるのもいいし。

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