HS250hのパワートレインは、2.4リッター直4エンジンとモーターを組み合わせた「レクサス・ハイブリッド・ドライブ」。トヨタ風にいうと「THS II」ということになります。10・15モード燃費は23.0km/Lを達成します。
運転してみると、GSやLSのハイブリッドと違って、パワーを全面に押し出すのではなく、燃費向上に振っているのがよくわかります。これはRX450hと同じ考え方で、ハイブリッドの本来あるべき姿にたどりついたと私は思います。
走りっぷりも、これまでのレクサスのようにフラット感を強調するのではなく、快適な乗り心地と、退屈しないハンドリングを両立させたのが好印象です。個人的にはスポーティな味付けの“version S”ではなく、ノーマルの脚に17インチを履いた仕様がいいと思いました。
ただHS250hのこのカタチ、とくにフロントマスクは正直なところあまりカッコイイとは思えないのです。しかし、パワー、サスペンションについては、あまり押しだしを強めず、程よいバランスに仕上げたHS250h。時代が時代なら、それほど注目されなかったかもしれませんが、ハイブリッド車に追い風が吹いているいま、タイミングよくデビューできたのはラッキーでした。実際、月販目標台数を大きく上回る注文を受けているそうで(それでもプリウスほど納車に時間はかからないそうです)、客層も幅広く、HS250hをきっかけにレクサスディーラーを訪れる人も少なくないようです。

私は、このHS250hの投入を機に、レクサスブランド自体の人気が上向いていくのではないかと予想しているのですが、いかがでしょう?
Posted by motoring at 20:25│
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そうですね。
スタイリングはあまり興味をひかないですね。
個人的にはRXでリモートタッチに触れてみましたが、
慣れれば良いのでは?と思ってました。
ただ、HSには思わぬ強敵(?)が身近に現れそうで・・・?
うぶかたさん、こんにちは。
近くのディーラーで実車を見たのですが、400万円に見合ったクオリティはインテリアには感じられるのですが、エクステリアは・・・一過性のデザインになりそうな気がします。日本人向けではなく、プレーンで間延びしたグリルはアメリカ人向けのためのクルマかと思ってしまいます。
同価格帯(場合によっては300万円前後)の輸入車との比較し、エクステリアのインパクトや存在感、車から受ける所有欲や惹き付けるオーラの強さは輸入車(西欧系)に歩があると思います。
うぶかたさん、こんにちは。
追記させて頂きます。
あと、ハイブリッドなので気になる実燃費なのですが、雑誌等では15とか16程度だそうで、経済性(イニシャルコストとランニングコスト)をクリアしないと、売れるかどうか微妙な気がします。
小生の感覚では、諸経費込みでイニシャルコストは350万円以下で、実燃費が20K/L(プリウスの先代モデルと同等)で、かつプレミアムブランド・レクサスならば検討する予知があると思います。
GolVarinさん、こんにちは。
GPS*GPSさんのご指摘のように、同じような内容のモデルが、もう少し安い価格で出てくるようなので、レクサスブランドはこんな値付けがなされているのでしょう。
それでも、予想以上に注文が入っているみたいですから、レクサスのエントリーモデルとしては成功するのではないでしょうか?
うぶかたさん、こんにちは。
ハイブリッドシステムは燃料代等ランニングコストの面では魅力的だと思いますが、イニシャルコストが高い400万円超となると・・・。内装のクォリティは価格と同等レベルですが、リモートタッチは慣れに時間を要しそうです。タッチパネルやリモコンでも操作できるようにすれば使い方勝手は増すでしょう。
うぶかたさん、こんにちは。
エクステリアは世代ごとにとらえ方が大きく異なる気がします。
フロントグリルはブレッド&バター系。ただ一肌剥げば全体フォルムは薄味系のごく普通のセダンでしょう。
スペース効率の高いミニバンやステーションワゴン慣れした今は、せめてステーションワゴンのハイブリッド一台位あってもよいと思う。